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~郊外の森林 地下5階~ 『奴ガ近付イテ来ルゾッ!』 「フー・ファイターズ!」 縦横無尽に飛び回って接近して来るタワーオブグレーに対し、タバサはフー・ファイターズの弾丸射撃を叩き込む。 命中を確認すると共に、ダメージを受けて飛行がおぼつかなくなったタワーオブグレーに接近して攻撃用DISCのエコーズAct.3を展開、トドメの一撃を放つ。 『Act.3、FREEEEEZE!』 「ゲェェェ~~ッ!!」 エコーズAct.3の拳を受けて、目の前のタワーオブグレーは完全に消滅する。 何処かで本体と思しき中年男性の悲鳴が聞こえて来た気がするが、タバサは気にしない。 「………はぁっ」 周囲にもう敵がいなくなった事を確認してから、タバサは軽く嘆息を付く。 ――彼女がこの異世界に迷い込んでから、それ程時間が経っている訳では無いが、自分がこの世界に少しずつ順応して来ていることは、皮膚感覚としてはっきりと実感出来る。 それもこのエコーズAct.3のおかげだ。もしエコーズAct.3から、この世界のルールや仕組みについて色々と聞いていなかったら、自分は今頃生きてはいなかっただろう。 『コノ世界ニイル「スタンド」ヤ「スタンド使イ」ハ「DISC」ニナッテナイ奴ハホボ全部アナタノ敵デス。 逆ニ言ウト「DISC」ニサエナッテイレバ、全テアナタノ好キニ出来ルッテ事デスネ。Son of a bitch!』 この世界について一言で説明するなら、先程エコーズAct.3から聞いたこの言葉に尽きるだろう。 また、今に至るまでに、タバサはスタンド使い以外の存在にも何度か襲われている。 そして彼らを倒した時は決まって、その姿はまるで魔法で練成したゴーレムのように掻き消えて行ってしまう。 エコーズAct.3は、この世界にいる全ての存在はただの幻、記録に過ぎないのだと語った。 ハルケギニアでもこの世界でも無い、何処かの世界で実在した人々の記録が、この世界を構成している“何者か”によって形を為しているだけであり、本当の意味でこの世界に存在しているのは、今のタバサのように別の世界から迷い込んで来た旅人達だけだと言う。 ここはもしかしたら、死者の世界なのかもしれないとタバサは思う。 記録とは成功も失敗も含めて、人間が生きて成し遂げて来たことの証明である。 だが、積み重ねられた記録は遠い過去でしか無い。 確かに過去は現在と繋がっている。どれだけバラバラにして埋葬しようとしても、必ず何処かで蘇り、現在に対して影響を与えて来る。 しかしそれでも、人間は未来に向かって、現在を生きているのだ。 未熟だった過去に打ち勝ち、思い描いた未来を現実まで手繰り寄せなくてはならない。 負けるわけにはいかない。 自分の過去をただ哀しいだけの物にした伯父一族に復讐を遂げ、新しく出来た友人達と共に幸せに生きるのだ。 その為に、まずは目の前の障害を一つずつ乗り越えて行く必要がある。 自分を元の世界に帰してくれると言うレクイエムの大迷宮は、きっとその先で見つかるはずだ。 『オ、ヤル気ガ充実シテマスネ。コノ先ハ今マデヨリ更ニヘヴィニナリマスヨ。HOLY SHIT!』 返事は返さず、しかしタバサはエコーズAct.3の言葉自体は無視してはいなかった。 確かに、厳しい。既にここまでの探索で、装備DISCの他にもフー・ファイターズを始めとする射撃用の赤色のDISC、特殊効果の発動に必要な銀色のDISCも幾つか入手している。 そして、何に使うのかはわからないが、所々に落ちていたお金もとりあえず回収していた。 しかし深い階層を下る度に、敵も少しずつ強力になって来ている。 防御用として使っているイエローテンパランスのDISCでも、どこまで持ち堪えられるかはわからない。 この先、もっと強い敵が現れるだろう。 その時、落ちているDISCを拾い集めるだけで大丈夫なのか? せめてDISCの他にも魔法が使えれば―― いや、そうでなくても、手持ちのDISCを強化する方法さえあれば、何とかなるかもしれないのに。 そんなタバサの心の内を見透かしたように、エコーズAct.3はいつも通りの口調で言う。 『マ、敵ガヘヴィナラ、コチラモ更ニヘヴィナパワーをゲットスリャイインデスケドネ。 発動用ノ「DISC」デドウニカスルノモ、限度ッテモンガアリマスシネ。Over Limit』 「……どうやって?」 『ソレハ階段ヲ降リテカラノオ楽シミ。運ガ悪ケリャアウトデスガネ』 「……………」 本当に大丈夫なんだろうか。不安な気持ちを隠しきれぬまま、タバサは次の階層へと向かった。 ~紅海の浜辺 地下6階~ 「………DISC」 階段を下りた直後、早速タバサは発動用のDISCを一枚発見する。 階層内に落ちているアイテムの位置を把握し、効率的にダンジョンを探索出来る「重ちーのDISC」だ。 早速、タバサはDISCを頭に差し込んで能力を発動させる。 『オラにはわかる理由があるんだど!あんたにはわからない理由だけど!』 能力を発動させた代償として、重ちーのDISCが力を失って消滅していく。 そしてタバサの脳裏に、階層内のアイテムの位置が青い光点のイメージとなって浮かんでくる。 その中に、一箇所だけ幾つもの光点が集まっている場所があった。 「…………?」 こんなことは初めてだった。大概、ダンジョンにアイテムが落ちてる時は小部屋の中に1つか2つ、何も落ちていない時だって珍しくは無い筈なのに。 これは一体どういうことなんだろう? 『オヤ、早速ラッキーガヤッテ来マシタネ。ディ・モールト、ベネ(トテモ良シ)』 「これは?」 『行ッテミレバワカリマスヨ。上手ク行ケバ「DISC」モ強化デキルカモ』 「わかった」 今までエコーズAct.3が嘘を言ったことは無かった。 それを信じて、タバサは罠や敵の存在に注意しながらもアイテムの光点が集まっている場所へ向かう。 狭い通路をくぐり抜けて、ようやくタバサは目的の小部屋へと足を踏み入れる。 そしてその刹那、タバサに向かって放たれた何者かの声が、小部屋の中に響き渡る。 「レストラン・トラサルディーへようこそ!」 小部屋では、白く清潔そうな調理服を着込んだ、優しげな風貌の男性がタバサを出迎えてくれた。 だが客に料理を出すレストランと言う割には、テーブルも無ければ椅子も無い。 その代わりに、部屋の真ん中には先程からタバサが感知していた沢山のアイテムが置かれている。 「……レストラン?」 「ああ、これはハジメマシテ。ワタシはこのレストランのオーナー、トニオ・トラサルディーデス」 「………タバサ」 丁寧に自己紹介をしてくれたトニオと言う店主に釣られて、思わずタバサも名前を名乗ってしまう。 トニオは穏やかな微笑を絶やさぬまま、タバサに向かって言葉を続ける。 「本来ならワタシ自慢のイタリア料理をお出しする所なのデスが、ココでは大迷宮に挑まれるお客様方ニ対シテ色々なアイテムをお売りするのがワタシの役目なのデス。 勿論、料理の方を取り揃える場合モございますのデ、この先マタお会いするコトがございマシタラ、是非トモ当店ニお立ち寄リ下サイ」 なるほど。何故こんな所でレストランなのかと思ったが、“実在の”トニオという人がレストランのシェフなのだと考えれば納得は行く。 しかしイタリア料理とは聞いたことが無いが、一体どんな料理なのだろう? 何だか美味しそうな響きなのはわかる。そう言えば、あの平賀才人が「たまにはイタリアンも食いてぇ~」とか言っていたような気もする。 もしかしたら、この人やスタンド使いは、才人と同じ世界の人間なのかもしれないとタバサは思った。 ぐう。 そういえば、あちこち歩き回ったせいでお腹が空いて来た。 このままでは目を回した挙句に飢えて倒れてしまうかもしれない。 この世界にやって来た時に何故か手元にあった大盛りのはしばみ草も、痛んではいけないと思って少し前にお腹が空いた時に食べてしまった。 空腹を意識した瞬間、タバサは急に我慢できなくなって来た。 顔色そのものは微動だにしていないが、心の中では食べ物を求めてレストラン内のアイテムに対して意識を向ける。 今のタバサならば、例え道端のカエルを食べても元気一杯になれることだろう。 ――そして、その中でようやく、食べられそうな物を見つけた。 白い皿の上にに乗っかっているのは、何やら麺類のようだった。 太過ぎず、細すぎずに、噛み千切るのに最適そうな太さの麺の上には、湯気と共に香ばしい香りを漂わせたアツアツのソースが絡められている。 その脇に、値札と共に「娼婦風スパゲッティ」と言うこの料理の名前が書かれているのが見える。 名前の由来は少し気になった物の、実に美味しそうだ。 今まで拾い集めてきたお金も、今この時の為にあったのだとタバサはようやく理解した。 もう我慢出来ない。お行儀は悪いかもしれないが、レストランの中には敵もいないことだし、安全なこの場を借りてすぐに食べてしまおう。 「……ここで、食べてもいい?」 「ハイ、勿論デス。後デお会計ヲ頂くコトになりますガ」 「それなら、大丈夫」 タバサは財布の中に溜めていたお金を確認して、もう一度「大丈夫」と呟いた。 少なくとも、このスパゲッティの代金分を支払うくらいは造作も無いことだった。 「それハ良かっタ。ではドウゾ、オ召し上がりクダサイ」 いただきます、と言う言葉も惜しんで、タバサはスパゲッティ一掬いして口に入れる。 「――美味しい!!」 普段は無表情なタバサが、大きく目を見開いて感動の声を漏らした。 これが他の人間だったら力一杯に「うンまぁァ~~~~い!!」と雄叫びを上げている所だろう。 それ程までにこのスパゲッティは美味であり、「雪風」の二つ名で呼ばれる程のタバサの冷えた鉄面皮を突き崩してしまう程の美味さを持っていたのだ。 強い辛味はタバサの舌の隅から隅まで余す所無く絡まり付いて、彼女の味覚を刺激する。 そしてその辛さは新しい刺激を求めて、次の一口を誘導する。 やがて辛味の中に溶け込んでいた旨味が口の中に染み渡り、 脳髄から全身にまで達する程の快感へと変わっていくかのよう。 その口の中に生じる辛味状態の圧倒的破壊空間はまさに歯車的旨味の小宇宙! タバサは人生15年目にして味に目醒めると共に、自分がいかに狭い世界しか知らないちっぽけな存在であったのかを、痛烈に思い知らされたのだった。 「ごちそうさま」 勿体無いと思いながらも、娼婦風スパゲッティを食べ終えて心地良い満腹感に浸るタバサ。 だがその時、口の中に妙な違和感を覚えた。 歯の一本がまるで別の生き物であるかのようにモゴモゴと動き出し、力づくで無理矢理タバサの体から抜け出すかのように抵抗を試みている。 何が起きたのかと疑問に思うより早く、タバサの口からその歯が真正面に勢い良く飛び出していく。 そのまま、たった今抜け飛んで行ったばかりの――少し虫歯気味だった歯の奥が、先程と同じように疼き始めたと思った瞬間、他と変わらぬ白く輝く汚れ一つ無い歯が生まれて来た。 そして飛んで行った歯は、真正面にいたトニオに向けて一直線に向かって行き、そのまま―― 「ウグッ!?」 景気の良い音を立てながら、トニオの顔面に直撃した。 「……………」 重苦しい沈黙がレストラン内に流れる。 つい数刻前に美味しい料理を食べて絶頂に押し上げられていたタバサの気分は、一瞬にして下水の底で溺れ死ぬ哀れな水死体のようにどん底まで落ちて行く羽目になった。 本来なら今すぐ謝らなければならない所だろうが、顔面を抑えて全身を振るわせるトニオの姿は、迂闊に声を出すのも憚れるような迫力があった。 だが、何時までもこのままで良い筈が無い。 なけなしの勇気を振り絞って、タバサは何とか口を開こうとする。 「……ご、ごめんなさい」 タバサ乾坤の一擲に、トニオはゆっくりと―― 引き攣りが止まらない表情に無理矢理笑顔を貼り付けて、地獄の底から響き渡るような声で言う。 「フ、フフフ…オ気になさらないデ下サイ…… ソノ料理にツイテ先ニ説明しなかッタワタシにモ責任ハございますカラ……」 目が全く笑っていない。これ以上迂闊なことを言えば、片手に握り締めた石鹸で今すぐにでもタバサの頭を殴り飛ばしかねない、極めて危険な空気を纏っている。 はっきり言って、とても怖い。騎士「シュヴァリエ」の称号を抱く百戦錬磨のタバサですら、今のトニオを前にして胸の内から込み上げて来る恐怖を押さえ込めそうになかった。 「あ…こ、これ……買って…帰るから……」 床に散らばるアイテムの種類を見もしないで、タバサは部屋の中の商品を適当に掻き集める。 そして足りるかどうかも計算していなかったが、トニオに押し付けるような形で手持ちのお金を全て渡して全速力でレストランから遠ざかろうと駆け出して行く。 「――タダじゃあおきませんッ!!」 後ろから殺意に塗れたトニオの声が聞こえて来た気がするが、タバサは一生懸命素数を数えたりして聞こえないフリをしながら、見つけた階段を必死になって駆け下りて行った ~紅海の浜辺 地下7階~ 「……怖かった」 『マア逃ゲ出シテテ正解デシタネ。アノママアソコニイタラ、絶対ニアノ固ソーナ石鹸でブン殴ラレテ再起不能(リタイア)デスヨ』 「うん」 目に浮かんだ涙の珠を拭いながら、タバサはトニオの店から持ち出してきたアイテムを確認する。 装備用DISCと発動用DISCが一個ずつ。傷を癒す為の「モンモランシー特製ポーション」。 そして最後に―― 「…………本」 嬉しそうに口元を綻ばせて、タバサは表紙に極彩色の絵が書かれたその本を手に取った。 トリステイン魔法学院を出発してから、もう何年も本を読んでいないような錯覚すら覚える。 タイトルに書かれているのは、「ジョジョの奇妙な冒険 24巻」。 表紙に書かれている絵からすると、画家が勉強に使う美術書なのだろうか、とタバサは思った。 『オ、コレコレ。コノ「コミックス」ヲ読ンデ「DISC」ヲ強化スルンデスヨ』 「え?」 口を挟んできたエコーズAct.3の言葉は、タバサにとっては予想外の物だった。 「これで……?」 『マ、読ンデミリャワカリマス。Are you ready?』 首を傾げながらも、タバサはエコーズAct.3に促されてその「コミックス」とか言う本のページを開く。 『コイツハ第三部ノ「コミックス」デスカラ…「イエローテンパランスノDISC」ヲ強化デキマスネ』 「どうすればいいの?」 『「DISC」ニ向カッテ「サッサト強クナリヤガレェェェ」トカ思イナガラ読メバドートデモナリマス』 疑わしい気もしたが、それでも言われた通りに防御用に装備したイエローテンパランスのDISCを意識しながら、コミックスを読んでみる。 まるで石の彫刻のような力強い体の男性達の絵や、犬がスタンドを出して邪悪な笑みを浮かべた鳥と戦っている絵などが並んでいる。 どうやら最初に思ったような美術書では無く、子供向けの絵本らしかったが、書かれている文字が全然読めなくてストーリーが理解出来ないのがタバサには不満だった。 「!」 コミックスの最後まで目を通した瞬間、イエローテンパランスのDISCが光り輝き、その力が高まった事がタバサにははっきりと実感出来た。 しかしその代わりに、まるでDISCを発動したかのようにコミックスもその形を失って消滅してしまう。 「本当に強くなった……」 『コレデチットハマシニナルデショウ。アア、ソレト「コミックス」ハ強化出来ル「DISC」ニ制限ガアルノデ気ヲツケナキャナリマセンヨ』 「わかった」 なるほど、こうしてコミックスを集めてDISCを強化していけば、探索も楽になるかもしれない。 それに文字こそ読めなくても、この世界にも本があると言うのは悪い気はしない。 出来れば書かれている文字を覚えて、物語も楽しみたかったが、そこまでは贅沢と言う物だろう。 『ソレジャ、コノ階デアイテム集メテトット先ヘ進ミマショウ』 「うん」 エコーズAct.3の言葉に頷いて、タバサは通路を通って次の小部屋に出る。その瞬間だった。 「うっ!?」 何者かの手が伸びたと思った刹那、一瞬にしてタバサの小柄な体を羽交い絞めにする。 「……へへへ。おい!観念しな悪党!」 「く………!」 幾らもがいてみた所で、その男にガッチリ捕まえられたタバサの体は身動き一つ出来ない。 「テメエみてぇな小娘が、このブルート様から逃れられると思ってんのかァ?あ~ん?」 「クククッ!見事ねブルりん、そのままそいつを押さえつけておくね!」 ブルりんと呼ばれた巨体の男の側から、もう一人の敵の姿が現れる。 既に老齢とも呼べる姿でありながら、鮮やかな身のこなしで こちらに近付いてくるのは、両手に長い爪を装備した吸血鬼、ワンチェンである。 「こいつで首筋を引き裂いて、お前の暖かい血をペロペロ啜ってやるね!ヒヒヒヒ」 ペロリと舌なめずりをしながら、ワンチェンはタバサに近付いてくる。 エコーズAct.3で戦うにせよ、このままではどちらか一方しか攻撃出来ない上に、絶対的なパワーに欠けるエコーズAct.3では一撃でトドメを刺し切れるとも思えない。 そして攻撃を免れなかった片方が、確実にタバサに致命的な一撃を与えるだろう。 万事休す。タバサの心に、再び暗い絶望の影が忍び寄ろうとしていた。 『……一発ダケ』 「え?」 『奴ラノ攻撃ヲ一発ダケ受ケル覚悟ガアルナラ、コノ状況ヲ何トカシマショウ』 「! 本当に……!?」 エコーズAct.3の言葉に、タバサは目を大きく見開いて聞き返す。 『後ハアナタ次第デス。コノ「絶望」ヲ乗リ越エ、「運命」ヲ掴ミ取レルカドウカハ、 全テアナタ自身ノ「意志」ニ掛カッテイマス』 「え………?」 いつもと違うエコーズAct.3の様子に、タバサはただ戸惑うばかりであった。 「あなたは、一体何を……」 「何をごちゃごちゃ言ってるね!この爪を食らって血ヘドブチ撒けるねー!!」 『Act.3、FREEEEE――――ZE!!』 ワンチェンの爪がタバサの首筋を捉えるよりも早く、エコーズAct.3の拳がタバサを拘束していたブルりんに直撃する。 「ぬぅおォ!?」 エコーズAct.3の拳によって、ブルりんの体に圧倒的な“重さ”が圧し掛かる。 突然の衝撃に、ブルりんは思わずタバサを拘束していた腕の力を緩めてしまう。 「………!!」 「チィッ…!」 その隙を突いて、全力を込めて体を横に投げ出すことでブルりんの拘束から逃れたタバサは、正面から振るわれたワンチェンの爪を紙一重の所で回避することに成功する。 「………Act.3!」 何ということだろう。 エコーズAct.3の体が、タバサの目の前で力を失い、ボロボロと崩れ去って行く。 ――これは、DISCの発動。 装備DISCには持ち主の攻撃や防御の底上げの他に、銀色のDISCと同様にその能力を発動する事が出来る。その引き換えとして、スタンドはDISCに宿っていたパワーを消費してしまう。DISCのスタンドパワーを使い果たした時、スタンドはDISCと共に朽ち果て、消え行く運命にあった。 エコーズAct.3は確実にタバサを逃す為に、使えば100%成功するDISCの能力を発動させたのだ。 「Act.3……っ!」 『コレデイイノデス。私ハ「DISC」ニ宿ルスタンド。アナタガ「生キル」為ニ、ソノ力ヲ解キ放ツノハ当然ノコトデス』 幻なのかもしれない。だが、それでも今のタバサにははっきりと見えていた。 力を使い果たしたエコーズAct.3の「精神」が、天国に向けてゆっくりと昇っていく姿を。 『「正義ノ道」ヲ歩ム「黄金ノ精神」コソガ、「絶望」ヲ打チ破リ「運命」ヲ導クノダトイウコトを、忘レナイデ下サイ。――タバサ。アナタノ「運命」ガ「希望」ニ満チタテイルコトヲ、私ハ信ジテイマス』 そして、タバサの目の前で、エコーズAct.3は消滅した。 それと共に、彼女が装備していたエコーズAct.3のDISCがら頭から零れ落ち、その形を失って行く。 「くッ、くそォ!一体どうなってやがるんだよォ!?」 「スタンドのDISCを発動させられたね。奴にDISCを使わせる暇も与えずに速攻で殺すつもりでオマエと組んだんだが…アテが外れたね」 「お、おいワンチェン!早くこの重てぇのを何とかしてくれ……はッ!?」 得も言われぬ冷たい殺意を感じ、ブルりんとワンチェンは先程タバサが転がっていった方向を見やる。 今まさに、タバサの頭にもう一つ別の、新しい装備DISCが攻撃用に収められた所だった。 「……Act.3は、逝ってしまった…」 タバサの背後に、装備DISCに宿る新たなスタンドが形となって二人の前に現われる。 「あなた達の邪悪を……許す訳にはいかない――!!」 タバサの怒りと共に、この世に存在する全て“もの”を削り取り、無へと還す―― 「ザ・ハンド」の右手が、ブルりん達に向けて一直線に振るわれる。 ガォン!! 「ゲ…――ッ!!」 その真正面で足掻いていたブルりんが、ザ・ハンドの右腕の直撃を受けて悲鳴も残さず消滅する。 続いてタバサは厳しい瞳で、呆然と立ち尽くしていたワンチェンの姿を視界に捉える。 「ウッ……チ、チ、チクショオォォッ!キィエェェェーーーッ!!」 なりふり構わぬという勢いで、ワンチェンがタバサに向かって突っ込んで来る。 タバサはその動きを冷静に見つめながら、発動用DISCを手に取り、自分の頭の中へと差し込む。 『ふるえるぞハート!燃え尽きる程ヒート!!』 「ヒッ!そ、そいつは……!!」 タバサが使ったDISCの正体を知り、ワンチェンは顔色を更なる恐怖へと歪めた。 そして、タバサは裂帛の気合と共に、地面を強く踏み出して逆にワンチェンへと接近する。 「山吹色の……波紋疾走ッ(サンライトイエロー・オーバードライブ)!!」 一定期間のみ、吸血鬼が弱点とする「波紋」を操る「ジョナサンのDISC」。 その力を発動させたタバサは、波紋を流し込んだその拳を力一杯ワンチェンへと叩き込む! 「ウ……ウギャアアアァァァアァッ!!」 たっぷりと波紋を帯びた拳の直撃を受けて、体機能を完全に狂わされた吸血鬼ワンチェンは、ブスブスと煙を立てながら地面へと溶けて行き、やがて完全に消え去って行く。 今、この場に立っているのは、タバサ一人。彼女以外に動くものは、何一つとして存在しない。 「……Act.3……」 タバサは、つい先程消えてしまったばかりのエコーズAct.3に対して想いを馳せる。 この世界にやって来て、右も左もわからなかった自分に沢山のことを教えてくれたエコーズAct.3。 ほんの僅かな時間だったけれど、いつも自分の側に立って、 未熟な自分を最後まで守り続けてくれた、かけがえのない親友。 天へと還って行ったエコーズAct.3の魂に向けて、タバサはありがとう、と呟いたのだった。 ゼロの奇妙な使い魔「タバサの大冒険」 To be continued… 第1話 戻る
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前ページ次ページテスト空間/ゼロの使い魔外伝‐災いのタバサ‐ 白月と赤月が浮かぶ、幻想的な夜空。 その夜空を、月光に照らされた複数の黒い影が飛んでいる。 その影はけたたましい叫び声を上げながら翼を大きく羽ばたかせ、目的地へ向かっていた。 その影の中の、80メイルをも超える巨大な個体の背中で、青く短い髪をなびかせ、少女が悠然と本を広げている。 影達の主人、シャルロット・エレーヌ・オルレアン、『雪風のタバサ』である。 タバサは本から顔をそらし、周囲を飛ぶ影に向かって一言呟く。 「うるさい」 影達はタバサの呟きを聞き、一斉に叫ぶのをやめる。 主人の機嫌を損ねてしまえば、食事を抜かれてしまうからだ。 辺りに静けさが戻り、タバサは再び本へ視線を落とす。 その本には、こう書かれている。 『超遺伝子獣』 ―― 超古代文明による遺伝子操作の結果の産物である。 単為生殖ができる、つまり単独で卵を産み、卵から産まれた個体も体長は数メイルあり、しかも仲間をも捕食してどんどん成長する。 頭はやや平たく、幅広くなり、目は目立たない。地上での活動も自由自在である。 地上を走り、翼を振り回して殴り掛かり、低く飛び上がって足の爪で攻撃をかけることもある。 また、自己進化能力があり、成長した個体は眼に遮光板の様な物を持ち、太陽光線も平気になる。 ―― タバサの使い魔達、それは異世界で『災いの影』と恐れられている超遺伝子獣、『ギャオス』であった。 タバサは、成体のギャオスをサモン・サーヴァントで異世界から召喚し、使い魔の契約を交している。 さらに、成体であるため卵が産まれ、産まれたギャオス達にも使い魔のルーンが刻まれていた。 しかも、最初に呼んだギャオスも、新たに産まれたギャオス達もタバサに異常になついており、片時も離れようとしない。 そのため、タバサはギャオス達を率いて目的地であるガリアへ向かっていた。 タバサが本を読み終わると、周りを飛ぶギャオス達が再び騒ぎ始める。 どうやら空腹になっているようだ。 「……ついたらご飯」 タバサの呟きに、ギャオス達は喜び、翼を折りたたみ弓状になると、目的地ガリアへ向かって突っ込んでいった。 ガリアの首都リュティスは、人口三十万を誇るハルケギニア最大の都市である。 その東の端に、ガリア王家の人々の暮らす巨大な宮殿、ヴェルサルテルが位置している。 そこから少し離れたプチ・トロワで、王女イザベラがあくびをしながらタバサの到着を待っていた。 「あのガーゴイルはまだ来ないの?」 「シャルロット様は――」 侍女が告げようとした瞬間、天井を破壊しながらギャオスが轟音をたて落下してくる。 イザベラと侍女達は悲鳴をあげながら慌てて逃げだした。 プチ・トロワの前庭に、無数のギャオスが降り立った。 数匹が勢い余って墜落したようだが、頑丈だから大丈夫だろう。 「お、おかえりなさいませ。シャルロット様」 タバサに敬礼する衛士がいたが、他の衛士はたしなめない。 あまりの出来事に呆然として固まっているからだ。 「この子達に食事を」 タバサは敬礼をした衛士にそういって、ギャオス達へ顔を向ける。 庭はギャオス達で埋め尽され、上空にも無数のギャオスが羽ばたきながら旋回している。 ギャオス達の食事を任せると、タバサはつかつかと建物の中へ入っていった。 前ページ次ページテスト空間/ゼロの使い魔外伝‐災いのタバサ‐
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autolink ZM/W03-T08 ZM/W03-024 カード名:タバサの秘密 カテゴリ:クライマックス 色:黄 トリガー:1・風 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (風:このカードがトリガーした時、あなたは相手のキャラを1枚選び、手札に戻してよい) TD:ペルスラン「タバサというのは奥様がお嬢様にプレゼントされた人形の名前なのです」 CC:ベルスラン「王家は、困難な生還不可能と言われるような仕事を言いつけるようになったのです」 レアリティ TD CC illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 シャルロット・エレーヌ・オルレアンとシナジーのあるクライマックス。 トライアルに関しては他2つのクライマックスにもシナジーキャラがいるため、どれを選ぶかは悩みどころ。 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 シャルロット・エレーヌ・オルレアン 3/2 8500/2/1 黄
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_,,. -‐ '' ー ‐- 、.,_ _,.イ~ `ー、 / \ / \. / ヽ. / ! | | | 'i, | |ヘ | |__ム、_/ i | { ヽ |_ハ ノて~レ' レ' / ! | 人 ''て丁ヽ / ,-=テ云示`ヽ/ / .. } | \ ,ィテ示 ∨ 辷 少 | / / / ∨ \〈 K_;ソ r-‐く、 ~ _,イ / / ヽ \ \ _ノ、 `ー─''"/// ∨ ヘヽ  ̄ / ,.イj // \, 〉、 ー // /|/ ∨> 、. ,.イ | / / ヽ__>‐ '" _,,.ィ<ー‐ゝ、 / /`T ̄ _,. < ヘ _,.イ⌒ //^ヽ / '" ヘ / 〃 / ,,/ ヘ / 〈 | / ,,,; \ / \ |/ / _,,,. 〉 LV:108 種族:魔神 名称:タバサ HP:888 MP:444 力:25 魔:40 体:40 速:40 物:無 火:耐 氷:耐 電:無 衝: 魔:無 縁の回数:4 サマナーサイト初回依頼のウェンディゴ討伐で登場した少女。 やる夫が発見したときには既に瀕死状態になっており、治療してそのままLの店に運んできた。 目の前で母をウェンディゴに殺され、ウェンディゴの最期を見ることを望み、討伐に同行できるようやる夫に懇願する。 闇統べる王曰く異能の才はあるが、目覚めていないそうだ。 理由を知ることは出来なかったが、ウェンディゴの最期に涙を流した。 その後、Lの店でアルバイトを始める。 結果Lの商品が増加した。 かなり強力な霊媒体質でもある。 初めはやる夫を恩人として見ていたが、会話したり横から眺めている内に好意を抱くようになる。 ルーグが封印されている地で、封印を解除する為には誰かにルーグを憑依させる必要が生じ、やる夫から協力を要請される。 その際、やる夫に自身の好意を告白し協力することを誓う。ぶっちゃけ死亡フラグである。 死にかけたうえに悪魔化するも、封印解除に成功する。 悪魔になっても自身が何一つ変わらないのは、聖人化したが何一つ変わらないやる夫と同じ。 ルーグの意識と同居しており、関係は良好なようだ。 専用スキル・ブリューナクを引っ提げ、今日も今日とてレベル上げの日々を送る。 ちなみに、悪魔化したことで普通にCOMPにも入れるようになった。
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タバサの冒険 ◆/mnV9HOTlc F-5とG-5の間である場所に青髪の少女、タバサはいた。 彼女はあの時、5人を殺したいくらいだった。 なぜなら彼女はこんな殺し合いなどしている暇などなかったからだ。 タバサには母親がいる。 だが、母親はエルフの毒によって心を狂わされてしまった。 人形を自分だと思い込んでしまっている母親。 そのせいで昔は明るかった性格も今ではこうなってしまったのだった。 主催者が言うには、元の世界に戻してやれる上に願いがかなうといっていた。 ただそのためには元仲間を殺す必要があった。 今までの彼女、またはこれからの彼女であったらそれはためらっていただろう。 だが、今の彼女はそういうことはない。 なぜならすでに彼女は仲間と縁を切っているからだ。 そんな理由でゲームに乗ることはしたが、そのための武器、彼女の杖が手元にはなかった。 そして同じく使い魔もいない。 もう、どうしようもない状況であった。 しょうがないので、デイパックの中身を見る事にした。 もしかしたらそこに杖があるかもしれないと思ったからだ。 だが、その中に自分の杖はなかった。 その上、デイパックの中にあったものは彼女にとって無縁のものばかりであった。 ようするに、自分のいた世界のものは何一つ入っていなかったという事だ。 ただ、そんな事を言っているときりがない。 自分が扱える武器なんていうのはごくわずかしかないのだから。 そこでタバサは武器らしきものを取る。 説明書を見れば、これがなかなかの武器だということがわかった。 ためしにそれを使って、目の前の木を撃ってみる。 持ち方や反動などに苦労したが、なんとかこの武器の扱い方が理解できた。 二発撃ったところで、タバサはこの島で一番高いところであるF-5へ向かう。 地図上には何も書いていないのだが、もしかしたら何かあるのかもしれないと思ったからだ。 そこにあったのは看板とよく観光地などに置いてあるような望遠鏡であった。 さらに、そこには自分以外の参加者が一人いた。 その人は怪我をしているのか、車椅子に乗っていた。 手に銃を持ちながら、タバサは目の前の少女に近づく。 理由はもちろん殺すため…。 先に声をかけてきたのは目の前の少女であった。 「さっきこの辺で銃声が聞こえたけど、大丈夫やったか?」 目の前にいた彼女は自分の事よりも他人の事を心配してくれていた。 「わたしは八神はやてっていいますー」 自分が銃を持っていることを恐れずに彼女は自己紹介してきた。 「大丈夫! 殺し合いなんてものしようなんて思ってへんから!」 ただ、接する相手が悪かった。 タバサははやての胸に持っている銃を当てると、引き金を引いた。 するとはやては撃たれたところから血を出し、車椅子から落ちていった。 「…仕方ない」 それだけ言うと、タバサは彼女の支給品を回収した。 はやての支給品には彼女が探している杖はなかったようだったので、武器は銃のままにした。 普段は人を殺したりしない彼女。 だが、彼女はこの時ばかりは悪魔になっていた。 ここから脱出するために… そして最愛の母を治すために… 【八神はやて@魔法少女リリカルなのは 死亡確認】 【残り57名】 【F-5 森/1日目・深夜】 【タバサ@ゼロの使い魔】 [状態]:健康 [装備]:ニューナンブ@現実(2/5) [道具]:支給品一式、ニューナンブ用弾薬(5/5)、不明支給品1~5 [思考・状況] 基本:脱出して、母親を治す 1 最愛の母のためにゲームに乗る 2 杖がほしい 【備考】 ※タバサ、八神はやてのランダム支給品には杖がなかったようです。 【ニューナンブ@現実】 日本の警察官や皇宮護衛官、海上保安官等が使用する制式採用の回転式拳銃。 弾数は五発で予備弾薬五発もセットでついています。 10 びりドラ! 時系列順 12 妖魔夜行 10 びりドラ! 投下順 12 妖魔夜行 タバサ 42 交錯~crosspoint~ 八神はやて 死亡
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【名前】タバサ 【出展】ドラゴンクエスト5(ゲーム) 【種族】人間 【性別、年齢】女・10歳 【外見】 おかっぱ~ショートボブな金髪、青い目、暖色のマントや服を着用している。 【性格】 ゲーム中の主人公の娘であり、グランバニアという王国の王女。 大人しく、そして少々ませた部分もある女の子。やはり双子の兄を大事にしている。 エンディング間際では「お兄ちゃんと結婚したい」とまで言っていた。 やはり兄と同じく精神面は強い。 【特異能力】 天空の勇者の血を引いているが、勇者の武具を扱う事は出来ない。 だが魔法の扱いは天才といって良い程のものである。 故に戦闘能力は、兄と同じく高レベルである。 更に彼女は「動物との意思疎通が出来る」「魔物に懐かれ易い」という、 兄が持っていない父親譲りの特異能力を持っている。あとついでに幽霊とも意思疎通可能。 【備考】 全国の妹属性の皆さーん! ロリでおにいちゃん大好きな妹がやってきましたぜー! Lv 覚える呪文 消費MP 5 ヒャド 3 5 ルーラ 8 5 マヌーサ 4 9 リレミト 8 11 イオ 5 14 ヒャダルコ 5 16 バイキルト 6 18 ラナルータ 4 20 ラリホー 3 22 ルカナン 3 24 イオラ 8 27 マホカンタ 4 30 マヒャド 12 32 ドラゴラム 18 36 イオナズン 15
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タバサ No.31 ●身 長 170~175cm(※推定) ●利き腕 右 ●タイプ 防御型(推定) ●能 力(※初期推定) 妖 力 | D 敏 捷 | D 膂 力 | D 精 神 | C 感 知 | B+ 統 率 | C ※7年後推定 妖 力 | B 敏 捷 | C+ 膂 力 | C+ 精 神 | C 感 知 | A+ 統 率 | B+ 特徴 物語登場時はNo.31の戦士(クレイモア)。 台詞の少ない寡黙な人物。 北の戦乱でミリアチームに配属なってからというものミリアを妄信している。 ピエタ送りになった原因は不明。 北の戦乱から7年経った現在、北の戦士達の「目」としての役割を担っている。 妖気の探知・感知の範囲や精度は盲目になる以前のガラテアにも匹敵する。 単独での戦闘能力はデネヴに「お前に後れをとる私ではない」と言われるくらいの強さ。 デネヴには敵わないものの、組織の一桁下位ナンバーの戦士に相当する実力はあると思われる。 対覚醒者の戦闘を熟知しているため、集団戦においては個の強さ以上の働きをしている模様。 ミリアが隊を離れ単独で組織に襲撃をかけて以降からはデネヴから隊長代理を任されている。 技能 ●妖気の探知・感知 かなりの遠方からでも妖気を探知・感知する事ができる。 盲目になる以前のガラテアに匹敵するほどの範囲と精度を秘めている。 ガラテアと同様に心理状態まで読み取れるかまでは定かでない。 コメントフォーム 名前 コメント
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穢れを知らない機竜の詩姫 タバサ 正式名称 Define field(#Tabatha) Reffld(#Valerie) Length(*Reffld *Plus 5) Desc(#Reffld) Label(#Reffld) 種族 機竜詩種 性別 女性 年齢 17 身長 155cm 体重 50kg(バックウィング、サイドウィング、尻尾の重量なし) 体型 87・61・89 髪色・髪型 白色のロングヘアー 瞳の色 黄色 肌の色 割と白い肌色 イメージソング 志方あきこ【まほろば】 絵 あみのどぷり 様 RolePlay by 葛城 詳細設定 【機竜詩種】という真空管を胸に生やした少女。 この種族は特に魔法の扱いに長けており、胸の真空管の性能によって威力や得意な魔法が変わる。 また、【詩種】は呪文を謳うことによって、魔法を生み出す。 【詩種】独自の言語で謳うために、【詩種】以外では真似はできず、また効果も現れない。 この言語は世界を作った神々が話していた言語とされている。 【機竜】の人間モードは男女で特徴が異なり、女性は最初、髪が白い。 これが女性の特徴であり、この髪は恋仲の者が出来ると、その者の色に染まっていく。 そのために髪の色で恋人がいるか、何年目かなどをおおまかに図ることができる。 また、基本的に【機竜】は交際に至る際には、男が声をかけ、女がそれに応じる、という形。 その際には女側は男に対して特別な詩を謳う。 この詩を謳ったことがない者を【詩姫】と呼ぶ。 人間の処女とだいたい同じ意味合いのため、【詩姫】であることをからかう者もいるしそれを怒る者もいる。 胸元が出ている服を着ている。 そのままだと恥ずかしいので、普段はケープで隠している。 それならばもっと違う服を着ればいいのだが 魔法を使うと胸の真空管が熱を持ち、熱くなるため放熱する必要がある。 あまりがっちりしたものを着込むと放熱できないためこのような衣装になっている。 真空管の部分だけだせば、という意見もあったが出しても胸周りが熱くなり、結果として放熱できなかった。 なので胸元をだしている。
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autolink ZM/W03-055 カード名:キュルケ&タバサ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5500 ソウル:1 特徴:《魔法》?・《本》? R:タバサ「危険…」キュルケ「だから一緒に行くの」 SR:「タバサ!出かけるわよ!仕度をして!」 レアリティ:R SR illust.ヤマグチノボル・メディアファクトリー/ゼロの使い魔製作委員会 タイトル内では貴重な0コストのアタッカー。 特徴も《魔法》《本》と悪くはないが、どちらもネオスタンダード構築においては特にサポートが無いのが惜しまれる。 「タバサ」を含むためシルフィードでパンプされるのは評価できるか。 ・関連ページ 「&」? 「タバサ」? ・類似カード カード名 レベル/コスト パワー/ソウル 色 誤解されるタイプみなみ 1/0 5500/1 赤 茅野 めぐみ 1/0 5500/1 赤 驚愕するアミタリリ 1/0 5500/1 赤 挑発するシェルミー 1/0 5500/1 赤 “蒼紅”政宗&幸村 1/0 5500/1 赤
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ギーシュ戦から三日後… 明日から自室待機の学校閉鎖状態が終わり、授業が再開される。 事件に関しての生徒達の興味は少しはおさまってきたが、学院外部からの侵入者に対しての厳重警備は未だ解かれてはいない。 いったい何が真実なのであろうか。総てはまるで夢のよう。 真実は虚実、虚実は真実であり、夢は現、現は夢なのだ。 第七話 タバサ-捜索者 その① 「…というわけで、私はあなたを召喚して、あなたは私の使い魔になったの。」 「つまりは、物体移動と契約(対象を僕として制限する)する能力というわけか。」 フー・ファイターズはまだ、スタンド能力だと勘違いしていた。 「(なんか完全に理解してくれてはなさそうだけど)大体そんな感じよ。」 一通り説明を終えたルイズ。フー・ファイターズは、自分が知らないだけでこういった土地があるのだろうと思っていた。 勘違いの力は恐ろしいものである。 また、使い魔として従うことに抗わないのは、命を張って自分を助けたルイズの黄金の精神に徐倫の影をを見たからである。 (徐倫達は大丈夫なのだろうか?) 徐倫達に思いを馳せるフー・ファイターズだが、ノックの音とともに考えるのをやめざるをえなかった。 ルイズがドアを開ける。 「キュルケ知らない?」 入ってきたのは水色短髪の少女だった。 第七話 タバサ-捜索者 その② タバサはある人物を探していた。そう、友人のキュルケをである。 ギーシュ戦のあった日から、キュルケの姿を見ていない。それにもう既に三日もたってしまっている。 タバサは不安になった。なんかあったんじゃあないのだろうかと。 でも一日二日程度ならまだ気にしなかった。でも、三日もたつとそれは無理ってもんだ。 最後にキュルケの姿を見たあのとき、タバサはギーシュ戦の結果を教えてくれと言われていた。 そのときの表情を思い出しても、蒸発するような人の表情じゃあなかったのをタバサは覚えている。 直前に男に会いに行くといっていたが誰かわからないので、キュルケと関係を持った複数の男達に話を聞きに行った。 話を聞くことができた男達はみな、知らないとのことであり、タバサを悩ませた。 けれども唯一話を聞けなかった男がいる。消去法でキュルケが会っていたのは彼だろうと推理はできた。 しかし、聞けなかった理由にタバサは胸糞が悪くなった。 なんとその男、ベリッソンは、キュルケが帰ってこなかった日の翌日に、……… 自室でロープを首に括り、変わり果てた姿で級友に発見されていたのだ。 そうしてルイズのところに行くことを決心する。 普段からキュルケとは『喧嘩するほど仲がいい』な関係であるからだ。 そうしてルイズの部屋のドアをノックした。 第七話 タバサ-捜索者 その③ ルイズはタバサから事のあらましを聞いて、協力することにした。 初めはうちは、どうせ男とにゃんにゃんしてるんでしょ、と思っていたが、タバサの話を聞いているうちに、本当に何かあったんじゃあないか、と思えるようになってきたからだ。 『将来、詐欺に合わないか心配だな。』とアヴドゥルを召喚していたら思われてしまうだろう。 「あのツェルプストーの色情魔め、まったくどこほっつき歩いてるのよ!」 いつも通りの悪態をつき、 「行くわよ、フー・ファイターズ!ちゃんと水持っていきなさい!」 とフー・ファイターズに指示を出し、一向は出発した。 勿論、タバサとルイズは別行動だ。二手に分かれたほうが効率がよい。 ルイズは考えた。誰に聞いたら情報が得られやすいかと…。 そうして、 (女といったらやっぱりあのスケコマシよ!) という結論が出たので、まずはギーシュのところに向かうことにした。 一応まだ、医務室で療養中だ。 医務室に向かう途中、いつもと様子が違うマリコルヌが話しかけてきたが、とりあえず無視をしてルイズは医務室に向かった。 残されたマリコルヌはというと、 「どうせ僕なんて……」 と一人呟いていた。 第七話 タバサ-捜索者 その④ 「ギーシュ、あーん。」 「あーん。……(モグモグ)……おいしいよ、モンモランシー。やっぱり君が剥いた林檎は世界一ィィィィィィだ。」 「もう、ギーシュったら……(ハァト)」 医務室にはバカップルが一組。そのうち『最高記録だ!』と加速した時の世界で言いそうなくらいである。 あの決闘の後、意識が戻ったギーシュは、モンモランシーにケティとのいきさつを話した。 すべてを理解し、包み込んでくれるモンモランシー。 怪我によって動きづらいギーシュに対して献身的に付き添ってくれるモンモランシー。 ギーシュはバカップルにはならないように精一杯努力したが、ここまで献身的にしてもらっては我慢の限界である。 そうして二人はバカップル堕ちたのだ。 「モンモランシー、君は今、生理中だろう?」 「ど、どうしてわかったの、ギーシュ。」 「あの決闘の後、妙に嗅覚が鋭くなってね。」 《これは嘘。本当はヴェルダンテが偵察していた。》 「ギーシュのエッチ!…そんなエッチなギーシュにはもう一個林檎をむいてあげるわ。」 簡単に騙されるモンモランシー。完全にバカップルだ。 「ありがとう麗しきモンモランシー、でもその林檎は腐っているよ。臭いでわかるんだ。」 《これも嘘。適当に言っただけだ。》 「本当にギーシュって凄いのね。」 そういって、モンモランシーは林檎を捨てた。 こいつらはもう手遅れである。 丁度そのときドアを開けてルイズが入ってきた。 第七話 タバサ-捜索者 その⑤ 「キュルケについてなにか知らない?」 ルイズは細かいことは話さず、キュルケ失踪とタバサが心配しているということのみ話し質問した。 もちろん知っているはずがないギーシュ。 「いくらミス・ツェルプストーが綺麗といわれても、モンモランシーの前ではただの人さ。モンモランシーの美しさに目がいってしまって、他の情報が頭に入ってこなくてね。」 「…ギーシュったら、もう…」 話がかみ合っていない。 (こいつら、バカップルよ。これ以上は無駄ね。) とルイズは判断し、病室をあとにした。 そのあと色々な人に聞いてみたが、全く成果はなし。 諦めかけたルイズの前をミス・ロングビルが通った。 「あの女にはまだ話しかけてないぞ。」 フーフ・ファイターズが言う。 それにルイズは反応し、 「そんなことわかってるわよ!……一応、ありがと。」 と返し、今日はこれで終わりにしようと考えた。 第七話 タバサ-捜索者 その⑥ 「あの、ミス・ロングビル、少し宜しいでしょうか?」 「どうしたの?別にかまわないわよ。」 ルイズの質問に対して快く返事をするロングビル。 内心は、 (早くしやがれコノガキが!) である。 「ミス・ツェルプストーをご存知ありませんか?最近見かけないもので、彼女の友人が捜していました。何かここ数日間の、彼女に対して知っていることがあったら教えてください。」 ルイズのこの問いに対して、知らないで通すべきか迷ったが、嘘の情報で攪乱させることにした。 「たしか、たしかだから当てにならないかもしれないけど…」 ロングビルが引き伸ばしたように言うと、 「どんな些細な情報でもかまわないんです。教えてください!」 とルイズが真面目に返す。 その表情をロングビルは楽しみながら、嘘の情報を続けた。 「そうね、あれはギーシュ・ド・グラモンという生徒とあなたの使い魔が決闘をおこなってた日じゃなかったかしら…」 ルイズが息を呑む。 「オールド・オスマンにそのことを伝えようと急いでいたとき、窓の外をフと見たの。そうしたらミス・ツェルプストーが、あせったような感じで学園を抜け出していくのが見えたわ。」 「それで!?」 「それからはわからないわ。なにかドジをして逃げたんだと思っていたんですもの。私はあまり気にはかけてはいませんでしたし。」 第七話 タバサ-捜索者 その⑦ それでもルイズは初めて得られた確かな情報に舞い上がっていた。 最後の最後でやっとのハーヴェストである。 ただそれが嘘とも知らずに… そうしてロングビルに感謝の意を伝え、時間をとらせてしまったことに詫びをいれた。 (ほぉんと、おばかさぁん。せいぜい嘘と戯れてなさい。) 心中でルイズを侮辱しつつ、ロングビルは去って行った。 その後タバサと合流したルイズは、先ほど得た情報をタバサに伝えた。 しかしタバサは解せない様子でその情報を聞いている。 そういうタバサのほうはというと、結局、たいした情報が聞けなかったらしい。 ルイズは 『先生に相談してみたら?』 といったが、 『事件という証拠がない。相手にされない。』 と言われて返す言葉もなかった。 明日から授業が再開である。 フー・ファイターズの水槽の水を入れ替えて、寝る準備をしてから寝る。 「…おやすみ、フー・ファイターズ。今日はお疲れ様。」 「……おやすみ。」 本日フー・ファイターズが覚えた人名 「タバサ」「キュルケ(ツェルプストー)」「ベリッソン」「ロングビル」「オールド・オスマン」